昔ながらの景観を残し、「最後の清流」とたたえられる高知県の四万十川。その汽水域で養殖されているのが「青さのり」だ。
四万十川産の青さのりは香りがよく、うま味も十分。高知県の物産展で青さのりの佃煮を知って以来、食卓には欠かせなくなった会社員の笠井雅義さんはこう話す。
「上品な風味が口の中に広がり、食欲がそそられます。これだけで、ごはんを何杯も食べられそうですね」
ごはんの食べ過ぎは注意したいが、青さのりの栄養価は抜群だ。
ビタミンではA、B群、E、Cを豊富に含んでいる。ビタミンAは不足すると、気管などの粘膜が細菌やウイルスの攻撃に弱くなり、風邪やインフルエンザにかかるリスクも高まるので、補給しておきたい。
ビタミンB群は糖質や脂質の代謝を促進し、エネルギーの産生に役立つ。ビタミンEは強力な抗酸化力を持ち、老化などの原因となる過酸化脂質の害を防ぐ。ビタミンCはストレスを抑え、免疫力も高めてくれる。
ミネラルに関しては、カルシウムとマグネシウムが多い。カルシウムは骨や歯の成分となるほか、新陳代謝も促してくれる。
マグネシウムは体温や血圧の調節、神経伝達など、生命活動の維持に幅広く関わっている。
その他、血栓の生成を防いでくれる不飽和脂肪酸のEPAも含まれており、実に頼もしい。
青さのりを食べれば、四万十川のように澄んだ体になれるかも。
真似したい伝承療法