隠れ「脂質異常症」は油断禁物…要注意は健康診断の時季

「異常なし」でも油断は禁物(C)日刊ゲンダイ

「このうちLDLコレステロールは、季節によって変動しやすい。冬場は高く、夏場は低くなりやすいのです。さらに、ストレスや睡眠不足、体重の増減の影響も受けます」

 そこで問題になるのは「いつ検査を受けるか」。普通のサラリーマンで、しばしば病院を受診して血液検査を受けている人はまずいない。健康度を測るのに、年1回の健康診断を頼りにしている人が大半のはずだ。

「健康診断は大抵、4月から9月にかけて行われます。この季節はLDLコレステロールをはじめ、血糖値や血圧などの数値が比較的いい。9月以降から悪くなり始め、忘年会や新年会など暴飲暴食に陥りがちで、寒さで体を動かすことも減る季節の12月や1月に最も数値が悪くなります」

■健康診断が4~9月なら…

 どの季節に測っても数値が悪い人は別にして、微妙なところに位置する人は、検査では「ギリギリだが、正常範囲内」となるかもしれない。

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