独白 愉快な“病人”たち

女優・大空眞弓さん(75) 乳がん・多臓器がん

大空真弓さん(C)日刊ゲンダイ

 私は何かあったら夜中でもすぐ病院に行くタイプ。市販のお薬は相性が悪い場合も多いので、主治医にすぐ相談します。人間ドックは半年に1回。受診したら次の予約を入れてきます。

■がんもほかの病気と同じ。その都度治療するだけ

 そうやって左乳房摘出後も定期健診を受け、61歳と62歳で胃がん、63歳で食道がんが見つかりました。食道がんの時は3カ月で5回切除しました。すべて内視鏡による切除で、手術自体はほんの2~3時間。麻酔が覚めたらその日のうちに帰宅して、翌日も普通に仕事です。切除後のお薬は一切なし。予後の心配をせず、仕事に打ち込めるのは何よりです。

 あえて節制することもありません。そもそも「体にいいから」と言い訳をして運動したり、食べるのが嫌。おいしいと思ったものを素直に口に入れるだけ。今は、焼酎の青汁割りを毎晩1杯飲みます。お酒が減った分、食事はちょっと増えちゃいましたね。最近、近所にステキな中華料理屋を見つけたので、今度また行ってみようと思っています。

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