もっとも、こうした困難を伴う再手術が必要になる患者さんは、かなり特殊なケースと考えていいでしょう。1回目の手術の後に日常生活に戻れている人、もしくは手術前に「戻れる可能性が高い」と医師から説明を受けた人は、ほとんど心配する必要はありません。その先、心臓にトラブルが起こったとしても、1回目の手術と同じ対応で十分に処置できます。
1回目の手術でしっかりした標準的な処置をしてもらえるかどうか不安な場合は、手術を受ける前、担当医に「術後は元の生活に戻れますか?」「日常生活に支障を来すような行動制限は受けませんか?」と聞いてください。それをちゃんと確約してくれる医療機関で手術を受ければ、まず問題ないでしょう。
それで将来的に再手術や追加治療になったとしても、全国各地にある病院で十分に対応できるようなトラブルです。いたずらに再手術に怯える必要はありません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」