がん治療を変える 日本発新免疫療法

「末期がん患者の5割に治療効果を感じた」

千葉ポートメディカルクリニックの今村院長(C)日刊ゲンダイ

 先月初旬までに、65人のがん患者にオプジーボを使用してきた。「これは恐らく国内最多の治療件数」(今村院長)だという。

 使用したがん種の内訳は、「肺がん12人」(うち非小細胞肺がん9人、小細胞肺がん3人)、「胃がん5人」「頭頚部がん5人」「乳がん5人」「膵臓がん4人」「子宮がん4人」「大腸がん4人」「胆がん4人」「肝臓がん3人」「腎臓がん3人」「悪性リンパ腫3人」「尿路上皮がん2人」等で、ほとんどすべての固形がん、肉腫、血液がんに投与してきたという。

 むろん、これらは患者自らの責任で薬を個人輸入して使ったもの。がん種によっては国内外で効果や安全性を確かめる治験段階のものもある。

 ちなみに、日本の病院でオプジーボの投与が正式に認められているのは、根治切除不能な「メラノーマ」(悪性黒色腫)と切除不能の「非小細胞肺がん」の2つに過ぎない。

2 / 3 ページ