サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

体内で生成できないビタミンC 意識的な摂取で“胃がん対策”

ビタミンCが豊富な赤や黄色のピーマン(C)日刊ゲンダイ

 さらに、胃がん対策として積極的に取るように勧めているのは「ビタミンC」です。これまで行われた実験から、ピロリ菌感染者の胃液中のビタミンC濃度は、健常者の10分の1ほどだということが分かっています。人体はビタミンCを作れないため、毎食意識してビタミンCが豊富な食材を取る必要があります。

 イチ押しは、赤や黄色のピーマンです。ピーマンとトマトジュース、そして旬の果物を使った生スムージーは、栄養面も味も最高です。ただ、ビタミンCを壊すアスコルビナーゼを含むニンジンは一緒に取らない方がよいでしょう。

 もしニンジンも加えるなら、お酢を少量入れるとビタミンCが壊れません。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。