真似したい伝承療法

和歌山県の柿酢

和歌山県の柿酢(C)日刊ゲンダイ

 柿の生産量日本一を誇る和歌山県。その柿を使った「柿酢」は健康維持に役立つと評判も上々だ。

 柿酢は、柿を発酵させてつくられる酢。柿の産地である紀北地方で商品化されている。

 会社員の田山哲夫さん(51)は、数年前から柿酢を飲んでいる。

「40代後半から血圧が高くなってきました。でも、知人の勧めで、柿酢を毎日おちょこ1杯分ほど飲み始めたところ、3カ月後には血圧が140から130台前半まで下がっていました」

 塩分の摂取量を減らしたり、散歩を始めたりもしたというが、柿酢の影響も少なくなさそうだ。

 柿酢には、カリウムが豊富に含まれている。カリウムは「自然の降圧薬」と呼ばれることもあり、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧のコントロールに役立つ。

 カリウムは野菜や海藻類、穀類など、幅広い食品に含まれているが、水溶性のため、煮たりすれば、少なからず失われる。しかし、柿酢はそのまま飲めるので、カリウムの補給源として優れている。

1 / 2 ページ

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。