柿の生産量日本一を誇る和歌山県。その柿を使った「柿酢」は健康維持に役立つと評判も上々だ。
柿酢は、柿を発酵させてつくられる酢。柿の産地である紀北地方で商品化されている。
会社員の田山哲夫さん(51)は、数年前から柿酢を飲んでいる。
「40代後半から血圧が高くなってきました。でも、知人の勧めで、柿酢を毎日おちょこ1杯分ほど飲み始めたところ、3カ月後には血圧が140から130台前半まで下がっていました」
塩分の摂取量を減らしたり、散歩を始めたりもしたというが、柿酢の影響も少なくなさそうだ。
柿酢には、カリウムが豊富に含まれている。カリウムは「自然の降圧薬」と呼ばれることもあり、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧のコントロールに役立つ。
カリウムは野菜や海藻類、穀類など、幅広い食品に含まれているが、水溶性のため、煮たりすれば、少なからず失われる。しかし、柿酢はそのまま飲めるので、カリウムの補給源として優れている。
また、柿酢はタンニンの含有量も豊富。タンニンは脂肪を燃焼してエネルギーに変える働きがあり、メタボの予防も期待できそうだ。
味は心地よい酸味で食欲が出てくる。そのまま少量を飲んでもいいし、料理に使ってもいい。ただ、前述したようにカリウムは水溶性なので、その点には注意が必要だ。血圧や体重が高めという人は、柿酢が救世主になるかもしれない。
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