そこで「子宮内膜症です。卵巣嚢胞があるね」と告げられました。もう、びっくりしすぎて細かいことは覚えていません。まさか、自分がそんな病気になるとは思ってもいなかったので、「子宮? 卵巣? 何それ?」と、軽いパニック状態です。
念のため、夫と一緒に別の婦人科にも行きましたが、そこでは「あなたは不妊症です」ぐらいな厳しい言われ方をされました。頭が真っ白になり、車で待っていてくれた夫の顔を見るなりブワッと泣いてしまいました。
その後、「このままじゃ諦められないからもう1カ所だけ行こう」と、夫が知り合いの医師から紹介していただいた日赤病院の婦人科に行きました。そこで救われたんです。担当は年配のベテラン先生で、他の病院で不妊症と言われた件を告げると、「誰がそんなことを言ったんだ」と憤慨し、「治療すれば妊娠できる確率は上がる」と言ってくれました。
独白 愉快な“病人”たち