人口500万人の仮想都市でゾンビ感染症が流行した場合、感染拡大を阻止するための「検疫」(隔離対策)、ゾンビを人間に戻す「治療」作戦、攻撃による「掃討」作戦の3つの介入効果を数学的モデルによって検討しています。
その結果、「検疫」は流行をわずかに遅らすだけで、都市滅亡は避けられないことが示されました。
ゾンビ「治療」作戦は、もし仮に確実な治療法が確立した場合、ゾンビと人との共存世界になることが示されています。ただし、支配権はゾンビにあり、人類は圧倒的少数派となってしまいます。
攻撃による「掃討」作戦は、うまくいけば10日間の戦闘でゾンビの殲滅が完了する可能性が示唆されました。
人類が生き残るためには、戦略的にゾンビ掃討作戦を展開するしかないのかもしれません。
役に立つオモシロ医学論文