役に立つオモシロ医学論文

「ゾンビ感染症」にどう立ち向かうべきか?

 人口500万人の仮想都市でゾンビ感染症が流行した場合、感染拡大を阻止するための「検疫」(隔離対策)、ゾンビを人間に戻す「治療」作戦、攻撃による「掃討」作戦の3つの介入効果を数学的モデルによって検討しています。

 その結果、「検疫」は流行をわずかに遅らすだけで、都市滅亡は避けられないことが示されました。

 ゾンビ「治療」作戦は、もし仮に確実な治療法が確立した場合、ゾンビと人との共存世界になることが示されています。ただし、支配権はゾンビにあり、人類は圧倒的少数派となってしまいます。

 攻撃による「掃討」作戦は、うまくいけば10日間の戦闘でゾンビの殲滅が完了する可能性が示唆されました。

 人類が生き残るためには、戦略的にゾンビ掃討作戦を展開するしかないのかもしれません。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。