それでも「人体実験は許せない」という人がいるかもしれません。もちろんそれもひとつの意見ですが、人体実験を拒否するということは、医療の進歩も拒否するに等しいということです。
ただ、医療はこれ以上進歩すべきでないと言われれば、確かにそういう面があります。
ここまで説明を加えてきた人体実験は、一般には「臨床試験」と呼ばれます。言い方を変えるだけで、何かそれほど悪いものではないような気がします。しかし、「臨床試験」は「人体実験」であるということ、これは医療の効果を測るときに決して忘れてはならない重要なことだと思います。
医療数字のカラクリ