糖尿病に絶対ならない 春の最新常識

<1>糖尿病にとって危険な季節は春 花粉症が血糖値を上げる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「花粉症の薬には、血糖値を上げる成分が含まれているものが少なくありません。たとえば、鼻の粘膜の充血や腫れを抑えて鼻詰まりを楽にする鼻炎薬の多くに、塩酸プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリン、塩酸メチルエフェドリンなどが入っています。これらは交感神経刺激作用により、インスリンの効きが悪くなって、血糖値を上げることが知られています」

 抗アレルギー剤の中には、喉が渇く副作用があるものも多い。それがキッカケで本格的な糖尿病を発症させるケースもあるというから恐ろしい。

「花粉症による喉の渇きを癒やすため、普段より余計に缶コーヒーや炭酸飲料水に手を出す人がいらっしゃいます。いまは糖質カットのものも増えていますが、依然として糖質たっぷりのものが多い。その結果、本人も気づかないうちに血糖値を上げてしまうのです。しかも、それを続けているうちに太ってしまい、2型糖尿病を発症することもあります」(辛院長)

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