電車に乗ると、出発する際などに車掌さんが指さし確認をしています。工事現場ではまず朝礼をしてから作業を始め、逐一、指さし確認や声掛けをしています。こうした、ちょっとした安全確認の行動やしぐさをしているかどうかは非常に重要です。命に関わるような大きな事故を起こす可能性があるところほど、確認や点検の作業が徹底されています。それを行うことが重大事故の防止につながるというエビデンス(科学的根拠)があるからで、これは病院も同じなのです。
近年、いい病院選びの目安として定期的に出版される「病院ランキング」では、治療の専門性、症例数、手術数といった項目が重視されています。
しかし、これからは「院内感染防止も含めた医療安全対策に、病院全体でしっかり取り組んでいるか、第三者評価を受けているかどうか」といった項目も組み込んでいくべきです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」