お子さんは虚弱体質で、疲労感が強く、食が細い。お母さんとの関係から、お子さんの気持ちが萎縮してしまい、それによって「肝」が弱くなり、血流が悪くなったり冷えやすくなったりしていると考えられました。そこで、親子ともに気を補うタイプの漢方薬をお勧めしました。一緒にいらっしゃった時は、十分にカウンセリングの時間を設けました。
親の対応が、子供の不調を招いているケースがあります。それに気づくのも漢方薬剤師の仕事。この親子はゆっくり時間をかけ、お母さんもお子さんも心身ともに健康な状態を取り戻しました。でも、誰かに相談するきっかけを得ずに時間が経っていたら、親子ともにこじれてしまい、健康に至るのにかなりの時間を要したかもしれません。
漢方達人をめざせ!