どうなる! 日本の医療

49歳以下の外科医不足から医療崩壊が始まる!?

(C)日刊ゲンダイ

 NPO活動の基本は、①訴訟リスク軽減のため無過失補償制度の創設。低報酬待遇改善。②医学生・若手医師を対象の外科手術セミナーや小・中学生を啓蒙するKidsセミナー等の実施。③メディアを通じ、外科医の危機的状況とその改善策について情報発信・問題提起だ。

「これからはチーム医療がメーンの時代。ひとりの専門医ではどうしようもありません。麻酔医、放射線技師、看護師、内科医、そして外科医が一体となって治療する必要があります。その中心となるべき外科医は、日本の医療のベースを担っているのです。いまは、その外科医のダイナミズムと素晴らしさを訴え、外科医不足から起きるであろう日本医療の崩壊に楔を打ち込みたいと考えています」

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。