同センターは多くの臓器が隣接し、硬い靱帯で囲まれている骨盤の骨折や、手術が難しく後遺症を残しやすい複雑な関節内骨折の治療を得意とする。特に骨盤骨折の治療は、大学の整形外科教室でもほとんど学ぶ機会がなく、敬遠する医療機関は少なくないという。
「急性期だけでなく、慢性期では骨折治療後に起こる『偽関節』や『変形癒合』などの治療も積極的に対応しています」
偽関節とは骨がうまく付いていない状態をいい、人工透析や糖尿病の人に起こりやすい。変形癒合は、骨が変形して治っている状態で、脚の長さが違うような場合には創外固定で脚を延長させるという。
これらの治療と並行して重要になるのがリハビリだ。毎朝行うリハビリ科とのカンファレンスで情報を共有し、外傷整形外科医が主治医として最後まで治療を受け持っている。
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