糖尿病に絶対ならない 春の最新常識

<3>今や医学常識「うつ病の人は糖尿病になりやすい」のワケ

(C)日刊ゲンダイ

 こうした状況に拍車を掛けるのが一部の抗うつ薬の副作用だ。

「以前、うつ病は“心の風邪”というキャンペーンが行われ、薬を飲めば簡単に治る病気というイメージを持たれましたが、うのみにしてはいけません。うつ病の治療には長い時間がかかりますし、抗うつ薬にもさまざまな副作用がある。特に気をつけなければならないのは食欲増進作用による糖尿病の発症です」(辛院長)

「米国医師会雑誌精神医学」(2016年1月20日)電子版は、「若年者への抗精神病薬の長期処方は糖尿病リスクを有意に高める」という論文を掲載して話題になった。3カ月以上、抗精神薬を飲んでいる2~24歳の糖尿病発症率を調べた複数の研究をメタ分析したもので、結果は抗精神薬を使わない人の2倍、健康な人の2・6倍も糖尿病発症率が高かった。

 抗うつ薬の中でも、食欲が増進し体重を増やすことが多いといわれるのは「リフレックス」「パキシル」「トリプタノール」といった抗ヒスタミン作用薬と、セロトニン受容体遮断作用薬だ。

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