知らなきゃ損!

米研究機関が発表 野菜と果物の価格と“寿命”の深い関係

野菜や果物はビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質などの宝庫(C)日刊ゲンダイ

 野菜と果物の値段が人間の寿命に大きく関わっている?

 米国心臓協会会議で発表されたタフツ大学の研究によると、野菜と果物の価格を30%下げると、米国人の心筋梗塞・脳卒中による死亡数を15年で約20万件以上も減らせる可能性があるという。さらに、野菜、果物、穀類の価格を10%下げ、砂糖入り飲料の価格を10%上げた場合は、20年で死亡数を51万5000件減らせると試算している。

 確かに、野菜や果物はビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質などの宝庫で、心臓病、がん、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防に効果的とされている。厚労省も、野菜は1日350グラム、果物は1日200グラムを目標に摂取することを推奨している。野菜や果物の値段が下がればそれだけ食べる人が増え、それが病気予防や死亡率の減少につながるというわけだ。

 もっとも、日本ではアベノミクスの影響によって野菜と果物の価格が上昇中。昨年の平均値上がり率を見ると、果物は8.0%、生野菜は6.0%もアップしている。アベノミクスが日本人の寿命を縮めるかもしれない。