また、目を開けたまま片足で何秒立っていられるかの「片足立ち時間」の短縮は、糖尿病の末梢神経障害の危険因子。糖尿病性神経障害の進行具合を知る目安になるとの研究もある。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・西蒲田)の辛浩基院長が言う。
「糖尿病は自覚症状が乏しいため、合併症を発症して初めて自分の病気を自覚するケースが少なくありません。例えば、糖尿病の3大合併症は、発症0~3年くらいから神経障害、7~8年くらいで網膜症、10年以降で腎症が起こることが知られています。むろん、個人差がありますので必ずこの年数で発症するわけではありませんが、糖尿病の合併症は神経障害から始まることは覚えておきましょう」
多くの糖尿病患者は手足の異常から糖尿病を自覚する。手足がしびれたり、ピリピリするからだ。とくに足裏に薄紙を貼ったような違和感が糖尿病を自覚するキッカケになったという人は多い。
糖尿病に絶対ならない 春の最新常識