医者も知らない医学の新常識

取り過ぎで機能障害の恐れも ビタミン剤で肝臓が悪くなる

ビタミンAはレバーやウナギにも多く含まれている(C)日刊ゲンダイ

 さらに肝星細胞は、肝臓に炎症が起こると、肝臓を硬くする線維を作って、肝硬変の原因になる細胞でもあるのです。

 ビタミンAはレバーやウナギに多く含まれています。毎日こうした食品を食べていると、過剰になる可能性もあります。日本製のサプリメントに含まれているのは、ビタミンAの原料であるβ─カロテンなので、危険性は低いといえます。しかし、それでもビタミン剤の取り過ぎには気を付ける必要があるのです。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。