本当は危ない“正常値”を見逃すな

健康診断の「ヘモグロビン値」低ければ胃、大腸がんを疑え

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 緊張性の下痢や痔があっても赤血球、ヘモグロビンは低くなりますが、それらがなければ、基準値内でも胃や大腸の検査を受けてみてください。私が血液データをチェックしたケースでは、早期の胃がんや大腸がんが見つかった人もいました。

  数値に異常がなければ、食事で対策を。ヘモグロビンは赤血球に含まれたヘムタンパク質です。体内に酸素を運搬する重要な役割を担っているので、数値が低いと体内は酸欠状態になり、特に脳がフラフラ状態になります。日常の元気レベルが下がりますので、赤身の肉やレバーなど動物性のヘム鉄食材を、吸収をアップさせるビタミンC食材とともに食べてください。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。