山形県の西部に位置する鶴岡市。メロンやカブなど全国的に有名な農産物は少なくないが、その中でも、左党にすすめたいのが「だだちゃ豆」だ。
枝豆の一種で、鶴岡以外の土地ではうまく育たない。それゆえ、オリジナル度の高い特産品といえる。
全国の特産品を集めたショップでだだちゃ豆を購入して以来、リピーターになった会社員の加藤智さんはこう話す。
「味は噛むほどに甘味が増し、口の中にはうま味が広がります。ビールはもちろん、日本酒やワインにも合いますね」
実は、酒の肴として優秀なだけでなく、肝臓に優しいのがだだちゃ豆のセールスポイント。
お酒が好きな方なら、オルニチンという成分のことは一度は聞いたことがあるはず。オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の機能を保ち、代謝や解毒をサポートすると考えられている。飲酒後の疲労感の軽減も期待できることから、「酒飲みのお守り」として頼りにしている人は多いはずだ。
オルニチンはシジミに多いことが知られている。だが、100グラム中のオルニチンの含有量は、シジミが約10~15ミリグラムに対し、だだちゃ豆は約20~40ミリグラムと上回っているのだ。
また、アルコールの分解に役立つメチオニンが多いのもうれしい。
旬は夏だが、冷凍であれば、今でも通販などで入手できる。
酒の肴にだだちゃ豆を食べ、締めにシジミの味噌汁を飲めば、肝臓も喜んでくれそうだ。
真似したい伝承療法
山形県のだだちゃ豆
オルニチン効果で飲酒後の疲労感軽減も