真似したい伝承療法

山形県のだだちゃ豆

山形県のだだちゃ豆(C)提供写真

 オルニチンはシジミに多いことが知られている。だが、100グラム中のオルニチンの含有量は、シジミが約10~15ミリグラムに対し、だだちゃ豆は約20~40ミリグラムと上回っているのだ。

 また、アルコールの分解に役立つメチオニンが多いのもうれしい。

 旬は夏だが、冷凍であれば、今でも通販などで入手できる。

 酒の肴にだだちゃ豆を食べ、締めにシジミの味噌汁を飲めば、肝臓も喜んでくれそうだ。

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宮岸洋明

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。