危ない 薬の勘違い

薬効成分以外の違いを理解しておく

(C)日刊ゲンダイ

 これらの製剤のポイントは吸収性と持続性、そして刺激性です。その製剤の構造によって、効果発現時間や持続力などが異なる場合があるのです。もちろん、一定条件下での効果は同等ですが、皮膚の状態や温度によっても吸収が変わることがあるといえます。こうした外用剤は、時に注意が必要です。

 点眼剤は、添加物の違いで目への刺激感が異なることがあります。点眼剤の「pH」や「浸透圧」が製剤によって異なるためです。花粉症の目薬はかゆみを止めることが目的ですが、目が真っ赤に炎症を起こしている状態であれば、刺激が少ない点眼剤を選びたいところです。

 ジェネリック医薬品が悪いわけではありません。しかし、製剤それぞれに特徴があることを理解しておくことが大切です。安心してジェネリック医薬品を使うためにも、使用時の注意点を薬剤師に確認しておきましょう。

2 / 2 ページ

金田崇文

金田崇文

1979年、東京都生まれ。千葉県立船橋高校を経て岡山大学薬学部を卒業。2004年からこやま薬局(岡山県)に勤務。管理薬剤師を務めながら、各地で薬や健康をテーマにした講演活動を行っている。