はんにゃ川島が摘出 注意すべき「腎臓がん」のサインとは

お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良
お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良(C)日刊ゲンダイ

 お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良(34)の腎臓摘出が話題になっている。川島は4日放送のテレビ番組で、2014年11月に健康診断で腎臓がんが判明し、翌15年1月に摘出手術を受けたことを告白。当時の心境を「32歳なのに早くない? とパニックになった」と振り返った。

 30代前半で罹患するとは中年サラリーマンにとって他人事ではない。どんな病気なのか、医学博士の米山公啓氏に聞いた。

「がんというと50~60代以降にかかる印象がありますが、腎臓がんは比較的、若い時期にかかることがあります。原因ははっきりしませんが、やはりお酒とたばこ、肥満が大きいようです。腎臓の外側にがんができると痛みがなく、兆候としては血尿が出るくらい。ここで検査をしないと進行してしまいます。検査はまず超音波をやり、心配な場合はMRI検査を受けてください。MRIは解像度が高いので見逃す心配がありません」

 進んでくると痛みを感じ、腹部が腫れてくる。川島のように全摘手術が一般的で、手術はそれほど難しくない。

「腎臓は2つあるので、残りの腎臓で十分機能を果たしてくれます。ただ、腎臓は血液を濾してオシッコをつくる器官。残りの血液は体を回るので、肺や骨に転移する可能性もある。再発率が高いので術後10年間、なるべく半年に1回は検査を受けてください」(米山公啓氏)

 血尿が出たら、すぐ病院に駆け込むことが重要だ。

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