全身の情報がぎっしり 「舌」は健康のバロメーター

形や大きさ、色で体の調子が判明(C)日刊ゲンダイ

「白」っぽくなっているのは、血液が不足、つまり貧血傾向にある。体が冷えている時も血の巡りが悪くなるので同様だが、青みを帯びることもある。これは、血液中の酸素が不足するせいだ。

「紫」色は“血液ドロドロ”のシグナル。血液が老廃物で汚れていたりすると、血液の粘度が上がり、血行不良を引き起こして黒ずむからだ。

 よりはっきり出るのは舌裏の静脈で、血管が黒みを帯びて見える。

「こういう舌の持ち主は、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされていることが多い。悪化すると血管が詰まり、静脈瘤など深刻な病気につながりかねないので注意が必要です」

■苔

 色と同じくらい重要なのが舌苔だ。舌の表面が見えないくらい「苔が厚い」場合は、胃腸に水分や不消化物がたまっている証拠。べっとりとして取れにくいものは「厚膩苔」、ボロボロと取れやすいのは「腐苔」というが、いずれも胃腸不良が原因だ。

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