漢方達人をめざせ!

中国と日本のものは違う

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日本の漢方は中国の漢方と同じものではありません。

 流派がいくつかあり、時代と共に淘汰されてきましたが、「古方派」のように、症状を重視して処方します。たとえば、西洋医学のように「風邪だから○○という薬」「頭痛だから△△という薬」という考え方ではなく、「寒けや頭痛が突然出てきて、首や肩がひどく凝る」などという症状を聞いて、葛根湯を処方するのです。

 一方、中国の漢方(中医学)は、症状から東洋的な病名に行きつき、その原因となる臓器に働きかける薬を処方します。

 中国旅行の時に、「本場が一番」などと漢方薬を購入した話を聞きますが、その際は、日本と中国の漢方が違うことを念頭に置いておきましょう。

 また、信頼のおける漢方の専門家に現地の言葉で十分に症状を説明し、コミュニケーションを取った上で漢方薬を処方してもらうのはいいですが、そうでなければ、ちょっと待ってください。その漢方薬は、十分な検査を介していますか? 表示されていない成分が入っている可能性はありませんか? 

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久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。