4月から新たな診療報酬に基づく医療がスタートした。病院でいつも通りの診察を受けたのに「窓口負担額が違う」と驚いた人も多いのではないか。
診療報酬とは保険診療を行う医療機関に支払われる治療費のこと。すべての診療行為は点数で決められていて、2年に1度の診療報酬改定で点数が見直しになる。今年は、その診療報酬改定の年なのだが、今回の特徴は“開業医に優しい”ともっぱらだ。
目立つのは乳児や認知症の高齢者を丁寧に診るかかりつけ医の報酬を手厚くしていること。その一方で、大病院が高い入院基本料を手にしたければ重症患者の入院率を15%以上から25%以上になるような仕組みに改めた。
また、軽症患者がいきなり大病院に行かないように、かかりつけ医の紹介状なしの初診患者には5000円以上、再診は2500円以上の全額自己負担を求めている。
どうなる! 日本の医療