本当は危ない“正常値”を見逃すな

高過ぎも低過ぎも注意 コレステロールは“バランス”が重要

(C)日刊ゲンダイ

 対策として、中性脂肪を基準値以内に保つ食生活を送ること。コレステロールは食事の影響をほとんど受けないことが実証されていますが、中性脂肪は糖質やカロリーの過剰摂取で数値が上昇し、血液ドロドロを引き起こします。

 中性脂肪を下げるのは簡単で、糖質の摂取量を下げることです。脂質の排泄に役立つ食物繊維が豊富な野菜を最初に食べ、その後に肉や魚、卵などのタンパク質、一番最後に糖質のご飯を少し口にする。

 同時に、脂質を酸化させないビタミンA・C・E食材を多く取ってください。さらに、食べた油を乳化して胆汁から排泄を促すのに効果的なのは卵の黄身のレシチン。“コレステロールの呪縛”からのがれて、大いに食べてほしい食材です。

2 / 2 ページ

佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。