その代表は、西宮のカトリック夙川教会、神戸女学院、関西学院、芦屋のヨドコウ迎賓館、警察署旧庁舎、神戸の白鶴美術館、税関旧館、新港貿易会館、迎賓館須磨離宮などであり、これらの多くは戦災、震災を経て、依然として健在です。大学が忙しくならない1~2年のうちに、これらの建築の一つ一つを見て回ってはどうでしょうか。
ゲーテはかつて「趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみ、つくられる」(エッカーマン著「ゲーテとの対話」)と述べました。ご子息は元美術部員です。その感性をもって、一級の作品に接してみるべきだと思います。
関西の建築文化の最高のものに触れて、それでも「やはり建築はつまらない」と思うならば、諦めがつきます。建築の何たるかを知りもしないうちに、拙速に諦めることは、もったいないと思います。
薬に頼らないこころの健康法Q&A