治療遅れはQOL直結 頭頚部がん早期発見に5つの必須サイン

辛い物好きは危ない(C)日刊ゲンダイ

(4)鼻血や血痰が2~3週間以上続く

 上顎がん、鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、上中下の咽頭がん、舌がんなどは、がんの増大や損傷で出血を起こすことがある。出血が継続するなら、専門機関の受診が必要である。

(5)その他の要注意の症状

 舌の縁などにできた口内炎が2~3週間経っても治らず、出血を伴う。硬いしこりや痛みがある。これらは、舌がんが考えられる。さらに、片方だけの鼻詰まりや鼻血も、上顎がんや上咽頭がんなどが疑われ、詳しい検査が求められる。

 頭頚部がんは、ある程度「なりやすい人」がはっきりしている。

「長年における毎日の食生活の結果として発症するケースが極めて多いのが特徴です」

 リスク因子をどれだけ抱えているかを知ることは、頭頚部外科の早期発見や予防にも役立つ。

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