知らなきゃ損!

毎日摂取で生活習慣病予防も ミカン好きは健康になれる?

毎日3~4個食べるといい(C)日刊ゲンダイ

 農研機構果樹研究所と浜松医科大健康社会医学講座などの研究チームの報告によると、ミカンを毎日3~4個食べる人は、ほとんど食べない人に比べて2型糖尿病や脂質代謝異常症などの生活習慣病の発症リスクが低下するという。

 03年から静岡県浜松市三ケ日町の一般住民1073人を対象に行われている栄養疫学調査「三ケ日町研究」で、10年間の追跡調査を完了した910人について、「βクリプトキサンチン」と生活習慣病リスクとの関連を解析。調査開始時のβクリプトキサンチンの血中濃度が高濃度群の人は、低濃度群に比べて2型糖尿病の発症リスクが57%低下。脂質代謝異常症リスクが34%、非アルコール性肝機能異常症リスクが49%低下していることもわかった。

 βクリプトキサンチンはミカンの色のもとになっている物質で、含有量はミカンが圧倒的に多い。静岡県はミカンの消費量が日本一で、今回の調査でβクリプトキサンチンが高濃度だった人は毎日3~4個のミカンを摂取していたという。

 ただし、ミカンを食べすぎると血糖値が上がってしまう危険もある。ミカンを3個食べたら、その分だけご飯やパンを減らす……といった食生活を心がければ、生活習慣病も怖くなくなるかもしれない。