よく眠れる春だからこそ…「睡眠リズム」崩すべからず

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 睡眠のリズムを整えるには、「起床時間を揃える」ことが基本になる。春はよく眠れるからといって、休日になると普段より遅い時間に起きて“寝だめ”する人が増えるという。しかし、これは逆効果。「単に長時間睡眠をとれば体を休められる」という先入観は捨てた方がいい。

「睡眠のリズムが崩れてメンタル不調を訴える患者さんは、休日の起床時間が平日に比べて3時間以上遅くなっている人が多い。休日に“寝だめ”するとしても、普段の起床時間から3時間以内に起きることが大切です。起床時間が1時間遅くなると、睡眠リズムを戻すためには1日かかります。3時間ずれると3日かかるため、休日の起床時間が普段より3時間遅い人は、水曜日まで調子の悪さが続きます。木曜日、金曜日に睡眠リズムが戻っても、その頃は仕事の疲れがたまっている。それを解消しようとして土日の起床時間がまた遅くなるという悪循環になり、1週間ずっと不調が続くことになるのです」

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