この臨床試験では、2分ごとに被験者に物質が投与されています。さまざまな重篤な症状が投与から短時間で起きていることからすると、数時間ごと、あるいは1日ごとに投与していくような方法を取れば、2人目以降の被害は避けられた可能性が高いと思われます。こうした被害が起きることをきちんと想定し、その被害を最小限にとどめる取り組みが重要です。
前回と今回で取り上げた2つの“事件”はある程度、情報が公開されていますが、闇に葬られた事故があった可能性もあります。最も恐ろしいのは、表には出てこないケースかもしれません。
医療数字のカラクリ