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キシリトールガムは本当に歯に良いのか

歯磨きの後に噛めばバッチリ!
歯磨きの後に噛めばバッチリ!(C)日刊ゲンダイ

 キシリトールガムを噛んでいたのに虫歯になってしまった……。そんな人に、ユニオルソ矯正歯科の篠原親医師がアドバイスです。

「キシリトールに虫歯予防効果があることは世界的に認められています。ただし、使い方を間違えると効果は期待できません」

 虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、ショ糖(砂糖の主成分)をエネルギー源とします。キシリトールはショ糖と分子構造がそっくりな人工甘味料。キシリトールガムを噛むと、ミュータンス菌はショ糖と間違えてキシリトールを取り込みますが、分解できず酸が産生されません。だから、ショ糖の代わりにキシリトールを配合したガムは、虫歯予防になるのです。

「とはいえ、甘味料の50%以上がキシリトール、かつシュガーレスのガムでなければ効果は望めません。そういうガムを1日3回、3カ月以上継続することが推奨されています」

 キシリトールの虫歯予防効果に疑義を唱える報道もありましたが、篠原医師は「効果の出方は使用状況に大きく左右される」といいます。虫歯予防効果を狙うなら、ガムの選び方と噛む回数、継続期間がポイントなのです。

「もちろん、ガムを噛むだけでは虫歯予防になりません。食後にしっかり歯磨きをして、虫歯菌を減らしておくことが前提です」

 毎食後、歯磨きの後にキシリトールガムを噛めばバッチリです!