鳴り物入りでスタートした「かかりつけ薬剤師」だが、一部で「国庫への新たなダメージになるだけ」とささやかれている。
そもそもかかりつけ薬剤師は「かかりつけ薬局」と同じで、患者の薬歴管理、体質体調に応じた適切な調剤を行ってくれる薬剤師のこと。3年以上の薬局経験があり、同一店舗に6カ月以上在籍。各種研修機構の認定を受けていて、患者の署名付き同意書がなければ、指名されない。
その役割は患者の併用薬や嗜好品、健康食品の摂取の有無を含め服薬状況の把握と管理。24時間電話対応できる態勢も必要だ。
そのぶん、患者の経済的負担も増える。「かかりつけ薬剤師指導料」は70点(=700円)。患者はその一部を負担する。例えば3割負担の患者なら服薬指導を受けるたびに210円を支払う。むろん、「かかりつけ薬剤師」には従来の「薬剤服用歴管理指導料」は支払われないため、患者の実質負担増は20円から100円となる。
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