問題は、自己負担額を増やしてまで患者は「かかりつけ薬剤師」を必要としているのかということ。
「いまのままでも薬剤師は大抵のことは答えてくれるし、薬の管理・指導もしてくれる。5円のスーパーのレジ袋を節約する時代にカネのかかる『かかりつけ薬剤師』を必要とするとは思えません」(東海の調剤薬局勤務の薬剤師)
ところが、一部の調剤薬局は「ビジネス拡大のチャンス」とみて、「乳幼児」「心身障害者」「生活保護者」の患者に攻勢をかけているという。
「いずれも医療費負担がゼロで、かかりつけ薬剤師指導料の負担増を感じない患者さんです。実際、こうした患者に積極的に同意書をとりつけろ、と指示する調剤薬局は少なくありません」(同)
今回の「かかりつけ薬剤師」設置の目的のひとつに、年約380億円ともいわれる薬の飲み残しの解消があるといわれる。
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