ここ数年、健康食品市場がとても賑わいを見せています。「少しでも健康に」「食生活が不規則だから」「薬は嫌い」など、さまざまな思いで取られている人がほとんどでしょう。そうした方々からは、「食品だから安全」「自然のものが安心」といった言葉をよく聞きます。これは本当なのでしょうか?
健康食品も正しく使わなければ、思わぬ健康被害を招くケースがあります。薬局で、患者さんから「健康食品を取り始めてから、肝機能検査値に異常が出てきた」「出血しやすくなった」「血糖値が上がってきた」といった相談を受けた経験は何度もあります。
臨床現場では、「それが本当に健康食品の影響だったのかどうか」の調査、証明まではしないことも多いのですが、健康食品関連の論文は数多く発表され、被害の報告もたくさん出ています。「食品だから安全」「自然だから安心」は間違いなのです。
危ない 薬の勘違い