危ない 薬の勘違い

食材やサプリメントの健康食品 薬の代わりにはならない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 昨年4月に「機能性表示食品」という制度がスタートしました。特保(トクホ)や、栄養機能食品に加え、食材やサプリメントなどの健康食品に機能表示ができるようになったのです。

「血圧が高めの方に」「血糖値が気になる方に」「中性脂肪を下げる」……。商品にこうした表示があると、あたかも薬のような効果があると勘違いしてしまうケースも少なくありません。そして、広告の力は時に医師や薬剤師の言葉よりも影響力が強く、大きいのではないかと思うこともしばしばです。

 健康食品を取る目的は、基本的に「予防」だと私は考えています。治療「補助」目的で使用する場合もあるでしょうが、自身で判断して利用するなら、原則は予防と考えてください。つまり、多くの健康食品は医薬品の代替にはならないということです。

「もう良くなったから薬をやめたい」

 薬局では、患者さんのこんな言葉をよく耳にします。「治療して良くなった。だから薬をやめて健康食品を取っていた」と聞くと、一瞬、正しく思えます。しかし、やめたい一心でこのようなことをするのは、症状を悪化させかねません。患者さんのこうした言葉を薬局で耳にするときは、ほとんどが症状が悪化した場合や、再び健康診断で引っかかって診察を受けたケースなのです。

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金田崇文

1979年、東京都生まれ。千葉県立船橋高校を経て岡山大学薬学部を卒業。2004年からこやま薬局(岡山県)に勤務。管理薬剤師を務めながら、各地で薬や健康をテーマにした講演活動を行っている。