米調査で脳の働きに差が 「手書き」で記憶力はアップする

“書く”は学ぶための「触媒」(C)日刊ゲンダイ

 パソコンで文字を打つ人よりも、手書きする人の方が頭がいい――。こんな調査結果が話題になっています。

 アメリカでは、大学の授業でもパソコンでノートを取る学生が増える一方です。ところが、プリンストン大学とカリフォルニア大学が行った実験で、パソコンで打つより手書きする学生の方が理解が良く、長く記憶でき、さらには新しいアイデアも浮かびやすいということが分かったそうです。

 古代人がペンでパピルスに文字を記していた時代から、見たことや聞いたことをしっかりと記録して、後で思い起こすために「ノートに取る」という行為がありました。これが、学ぶための「触媒」になっていたといわれています。「書く」という行為が脳を刺激するためで、その時の脳の動きは非常にダイナミックなものだそうです。

 ところが、鉛筆であれペンであれ、どんなもので書いても脳の働きは変わらないのに比べ、パソコンで「打つ」のはかなり違うそうです。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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