米調査で脳の働きに差が 「手書き」で記憶力はアップする

“書く”は学ぶための「触媒」(C)日刊ゲンダイ

 まず、パソコンでノートを取ると、手書きより速いスピードで、より多くを記録することができます。手書きでは1分間に22文字なのに、タイプだと33文字まで可能といわれています。

 80人の学生を対象に行った実験では、パソコンを使った学生は授業の直後には内容の多くを記憶していましたが、24時間後になると、手書きした学生の方がより多くを覚えていたそうです。さらに1週間後になると、その差はますます開きました。

 手で書くことで内容がより深く記憶される。パソコンより記録できる文字数が少ない分、書きながらいったん脳で整理され消化されているため、より記憶を呼び覚ましやすいというのです。

 逆に最悪なのは、パソコンで一語一語正確に打つこと。「きちんと打つ」という行為に集中し過ぎてしまうことが問題だといいます。

▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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