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ムダ毛を剃ると体に悪いのか

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そもそも“ムダ毛”は体に必要なのでしょうか? 国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生に聞きました。

「体毛には本来、皮膚の保護や体温調節、体内の毒素排泄(はいせつ)などの役割があります。ただ、現代ではあまり役立ってはいません」

 体毛の多い部分は人体にとって大事な器官。まつげや眉毛は汗や異物などから目を守り、鼻毛は空気中のホコリなどの侵入を防ぐ。脇毛は脇の下のリンパ管を保護し、温度調節を行う。陰毛は生殖器を紫外線や外部刺激から保護する。

 そのほかの部分、顔や手足の産毛も、本来は体を守るために生えています。

「しかし、今は衣服によって体が守られ、冷暖房と断熱性の高い家屋によって温度調節の必要もなくなっています。そのため、現代人にとって体毛の存在価値はほとんどなく、剃っても悪影響はありません」

 まさに「ムダ」毛になってしまったわけです。ところで、ムダ毛は剃ると濃くなるといわれますが?

「体毛を剃ると、太い根元でカットされ、その太さのまま伸びていきます。すると、伸ばしっぱなしの先の細い毛と比べて太く見えるのです」

 剃ると濃く見えるだけで、実際の太さは変わらないというわけ。ただし、剃り方によっては肌を傷める恐れあり。シェービングクリームなどをつけ、毛の流れに沿って剃りましょう!