40歳を超えたら受けるべき6つの検査

【心臓超音波検査】3次元カラー描写で詳細まで判別

心臓エコー検査
心臓エコー検査(提供写真)
症状があれば健康保険適用

 一般的な健診で行われる心電図や胸部レントゲン検査は、特徴的な心雑音がある先天性心疾患は発見しやすい。しかし、後天性の心臓病の多くは、もっと踏み込んだ検査をしないと早期発見できないのが現状だ。とりわけ、早期の弁膜症、糖尿病による冠動脈疾患の多くは、症状が強くなるまでなかなか発見できないという。

 順天堂医院院長で、心臓血管外科の天野篤教授は言う。

「有効なのが心臓超音波検査です。心臓に超音波を発信して返ってくるエコーを再構築して心臓の様子を画像に映し出す検査で、最近はカラー化と3次元描写で詳細まで判別できるようになりました。これに加え、血液検査(BNP検査)、心臓CT検査までやっておけば、自覚症状がない無症候性心筋虚血だったとしても、早期発見、早期治療によって突然死の確率を極めて低くできます」

 心臓エコー検査は患者への健康被害(放射線被曝など)がないので、心臓専門医は積極的に行う傾向がある。費用は、3000円前後(3割負担)。自覚症状がない状態で受ける場合は全額自己負担になる。