40歳を超えたら受けるべき6つの検査

【頸動脈エコー検査】動脈の状態を正確に把握できる

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症状があれば健康保険適用

 心筋梗塞などの心疾患、脳の出血や梗塞といった脳血管疾患は、動脈硬化が大きな原因となる。しかし、血管の老化や動脈硬化の程度は、一般的な健診では正確には分からない。自分の血管の状態を知るために、頚動脈エコー検査を受けておきたい。

 東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センターの東丸貴信教授は言う。

「首の超音波検査で、頚動脈の壁(内膜中膜)の厚さや血液の流れの状態が分かります。また、動脈硬化による壁肥厚(プラーク)や血管の詰まり具合、血栓や潰瘍の有無も観察できます。心拍動による圧脈波が動脈壁を伝わる速さ(脈波伝播速度=PWV)や、CAVI検査と足関節上腕血圧比(ABI)検査をセットで受けておくと、さらに正確に全身の動脈硬化が分かります」

 脳心血管疾患は60歳以降に多い病気だが、近年は40~50代の患者が増えているという。ストレス、過飲食、運動不足などで動脈硬化の進行が早まっているからだ。

 高血圧、高脂血症、糖尿病などの病気がある場合、1000円程度(3割負担)で受けられる。