「生検などによって、がんが散らばるリスクがあるのです。術前はMRIやCT、超音波で検査をしますが、病理検査をするのは手術で腫瘍を切除してからになります。手術をしてから、『やはり良性腫瘍だった』と分かるケースもあります」 耳下腺腫瘍は、原因が明らかになっておらず、当然ながら、どういう人が発症しやすいかも分かっていない。「患者さんは10代もいれば、40代以上の中高年もいます。幅広い年代にわたっています」 決して数の多いがんではないが、「自分は大丈夫」とは言えないことは確かである。
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