健康は住まいがつくる

「子供部屋」の在り方 成長に合わせ親子で部屋替えが必要

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日本の2LDKや3LDKのマンション型の家では、玄関に入ると縦に廊下があり、そのサイドに個室、廊下の突き当たりにリビングダイニングがあるような「廊下型」の間取りが多い。子供が小さいうちは、家族が共有するリビングダイニングの一角で勉強させるようなスタイルの方が学校の成績が伸びる傾向があるという。

■親子が自然に関わる状況をつくることが重要

「小学生くらいまでは自分1人だけでは勉強しにくく、親がそばにいれば勉強を見てあげられます。本棚を共有すれば、親が子供の興味を知ることができます。結局、『頭がいい』とは、距離の取り方を含めて他人との関わりが上手にできるかどうか。親子が自然に関わる状況をつくることで、他人の話を聞き、理解して、議論するなどの能力が育まれるのだと考えられます」

 ただし、過干渉な性格の親が“過干渉になりやすいタイプの家”に住むと、子供の成長に伴って逆に親子間のコミュニケーションが悪くなる場合もある。廊下に隣接する個室と、リビングダイニング(共有スペース)を通って入る個室があるような場合、後者を子供部屋にしているなら要注意だ。

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