さらに大事なのは、初回の治療で吐き気があれば、医師や看護師にきちんと伝え、すぐに対応してもらうこと。「治療だから仕方がない」などと我慢される患者さんもいますが、それは禁物です。
なぜなら、一度吐き気を経験すると、次回の治療の時に「吐き気が強くてつらかった」という記憶がよみがえり、それによって吐き気を催すことがよくあるからです。
食事をさっぱりした酢のものや冷ややっこ、ニオイが気にならないように冷たくした米飯にするなどの工夫も有効です。次回は、もっと具体的な抗がん剤の吐き気対策を紹介しましょう。
看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う