医者も知らない医学の新常識

帯状疱疹はワクチンで予防できるのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 3月に「水ぼうそう」(水痘)ワクチンの使用法が変更され、50歳以上の大人の帯状疱疹の予防にも、使用が可能になりました。

 帯状疱疹というのは、体に帯状の湿疹ができ、強い痛みを伴う病気です。自然に治る病気ではあるのですが、ただの頭痛や腰痛などと思って放置したり、ただの湿疹だと思って市販薬で様子を見たりすると、長引いたり、痛みが残ってしまうこともあります。

 この病気は水ぼうそうと同じウイルスの感染によって起こります。体に潜んでいる水ぼうそうのウイルスが、抵抗力が落ちたときなどに皮膚に病気を起こすのです。経験された方は、一様に「二度とかかりたくない」と言うほど、ツラい病気ですが、これまで治療法はあっても予防法はありませんでした。

 それが、水ぼうそうのワクチンを打つことにより、ウイルスに対する免疫が活性化されると、その後10年近く帯状疱疹は起こりにくくなります。ただ、このワクチンの効果は年齢が若いほど効果的で、外国の研究によると、50代では7割に有効ですが、70歳以上では有効率は4割に満たなかったということです。

 このように効果には限界はあるのですが、帯状疱疹になりたくないという50歳以上の方は、一度、お医者さんにご相談をされるのが良いと思います。

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。