軽症ならほぼ完治なのに 「ケロイド治療」意外な落とし穴

きれいに治っていてもある時期急に悪化も(C)日刊ゲンダイ

「軽症の段階で治療を受けていれば、貼り薬など簡単な治療で済みます。大きくなるまで放っておいたために、全身麻酔の手術になることも。特に、妊娠を考えている女性は、将来のリスクを考えて早い治療を勧めます」

 痛みやかゆみ、見た目の悪さなどを訴えて来院する患者が多いが、その前に手を打つことも考えたほうがいいのだ。

 次に、前出の通り、保存治療で治る患者がほとんどだということを知っておく。

「私は、肥厚性瘢痕やケロイドの箇所、大きさ、患者の既往症、全身状態などから総合的に判断し、複数の治療からベストのものを選びます」

 しかし、ケロイドの治療に詳しくない医師は、痛みを伴う注射だけで治療を進めたり、不十分な作用の貼り薬を延々と使う。それが「治療を受けたが、よくならなかった」という結果につながる。受診するなら、複数の治療の選択肢を提示する医師を選んだ方がいい。

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