脳内出血が多かった長野県では減塩運動で大幅に患者数を減らしたことが知られており、脳と塩との関係も深い。
「また、過剰な塩分は骨の成分であるカルシウムを尿中に排泄して骨をスカスカにします。胃液を濃くして胃壁を荒らし、胃がんの原因にもなる。国立がん研究センターも減塩を勧めています」(都内の内科医)
6グラム以下の過度の減塩は逆効果との報告もあるが、過度な塩分が健康を損ねることは間違いない。
“見えない塩”が大量に使われている加工食品やインスタント食品は想像以上に多い。現代人の食卓は常に過剰な塩分の脅威にさらされている。せめて自分でできる味付けは塩だけに頼らず酢や出汁、生姜やからしなどで代用することだ。